繰返し高電圧パルスによる酸化金属微粒子の還元
2019年7月30日


関西大学システム理工学部　電気電子情報工学科
　超高周波工学研究室　佐伯　拓
（公財）　レーザー技術総合研究所　谷口誠治

Taku SAIKI,
Faculty of Engineering Science, Kansai Univ., Japan
Seiji Taniguchi, ILT, Japan

図　酸化アルミの還元結果　　右端　酸化アルミ　左３つ　還元アルミナノ粒子

研究テーマ
高電圧パルスによる各種酸化金属微粒子の金属への短時間かつ高効率（９０％以上）な還元

内容
立ち上がりの早いnsオーダの低繰り返し高電圧パルスによる各種酸化金属微粒子の金属への還元実験を行い、還元が可能であることを示した。

還元の原理　
溶媒和電子の発生による還元　触媒効果

応用先
インダクタのコア材料やアキシャルギャップ発電機のコア材料の量産への応用がすでに行われている。
酸化鉄、酸化アルミ、酸化リチウム等の金属への還元をすでに確認済。


参考文献
1) Taku Saiki, “High-voltage Pulse Generation Using Electrostatic Induction in External Capacitors”,
Int. J. of Electrical Components and Energy Conversion, 5(2) (2019) pp.20-29. [arXiv:1806.08905] 2018 June 23, 18page.

2) 佐伯 拓，
“外部コンデンサを用いた鋸歯状高電圧パルスの発生"
Generation of Sawtooth High Voltage Pulses Using External Capacitor”,
第79回応用物理学会秋期学術講演会、2018年9月, 名古屋, 名古屋国際会議場

3) 佐伯 拓，松崎友樹，安木達也，稲田 貢
“還元鉄ナノ粒子と焼成体を用いたアキシャルギャップ発電機の開発”
第80回応用物理学会秋期学術講演会、2019年9月18〜21日, 北海道, 北海道大学　札幌キャンパス

4) T. Saiki, S. Taniguchi, “Production of Reduced Al Nanoparticles from Al oxide by applying high voltage pulses to solutions”, Journal of Nano Research, 2020 Vol 63, pp.76-88. [viXra:2001.0157] 2020 Jan. 10, 6page.